ハクレン
ハクレンの特徴
中国原産の外来種で、日本には明治以降に入ってきた魚である。中国では古くから食用とされてきた四大家魚のうちの一種。同じ四大家魚のソウギョに混じって日本に放流された。現在、利根川及び霞ヶ浦周辺では自然繁殖が確認されており、東北地方から九州まで分布する。河川の下流域や浅い湖泥、池などに多く見られる。おもに植物プランクトンや浮遊植物を食べる。これはヘラブナなどと同じ食性である。産卵期は、梅雨入りの5月下旬から初夏の7月中旬。産卵期になると利根川の下流域から中流域まで群れで遡上し、産卵を行う。利根川が通る久喜市栗橋では、産卵直前にハクレンが集団で一斉に飛び跳ねる様子が観察できる。「シタメ」と呼ぶ地方もある。
ハクレン(白鰱、Hypophthalmichthys molitrix)はコイ科ハクレン属に分類される中国原産の淡水魚。いわゆるレンギョの一種で、古くから中国で養蚕とリンクした養殖システムで食用とされてきた中国四大家魚のひとつでもある。 日本には1878年に最初に持ち込まれ、1942年に本格的に移入された。現在では本州、九州に分布する帰化動物。ただし、確実な自然繁殖が確認されているのは利根川、霞ヶ浦周辺のみである。 毎年、産卵直前に観察できるハクレンの跳躍の原因は、音や振動などをきっかけにしているようだがはっきりとわかっておらず、産卵行為との因果関係も解明されていない。巨大な魚体が何十、何百と競うように飛び跳ねる様は圧巻であるが、観察できるのは1年の内たった1日か、せいぜい数日である。期日も不定で年によっては1ヶ月以上前後するため、簡単には見ることができない。この集団跳躍の後日に産卵が行われることが多く、雌は産卵をしながらほとんど動かずに水流に身を任せて流下し、そこに数匹の雄がまとわり付いて放精する。
ハクレンの見た目の特徴・見分け方
中国原産の外来種。中国産は大きいもので体長1m以上に成長する。日本産はおもに60cm~1m以下。体面の鱗は細かく、体色は白銀。頭部は少し黄色みがかっている個体もいる。下アゴが大きく発達していて、口がやや斜め上に向いている。受け口でおちょぼ口。目の位置が体の中心線よりも下にあるのが特徴。そのため口のほうが上部に位置するように見える。喉あたりから臀ビレにかけての腹側はキール状に突き出た形をしている。エラの前方部分に鰓耙(さいは)を持ち、これを使いプランクトンを濾すようにして捕食する。体型はコクレンという魚に似るが、ハクレンのほうが口と頭部が小さいのでこの点で見分けることができる。
ハクレンの食べ方・食味レビュー
白身の魚で、身は脂がのり、弾力のある歯ごたえをしている。カンパチやブリに似る。しかし皮目に少しニオイがあるのが難点。皮を引く際はペンチなどを使用すると簡単に剥がすことができる。腹の部分は小骨がなく、ほのかに甘みもある。味は悪くはないが、日本では食用としての需要があまり広がらなかった。中国では食用目的で養殖もされており、ごく一般的な食材として中華あんかけなど幅広く用いられる。鉄板で作るハクレンの頭部を使った麻辣水煮魚というのも中国では有名な調理法である。ムニエルや唐揚げにも向いている。寄生虫が繁殖している可能性がかなり高いので、生食で食すのは避けたほうが良い。
ハクレンの生態域・分布
日本海・瀬戸内海・東シナ海 ・その他
ハクレンの釣り方
ヘラブナ・コイ
ハクレンの釣り場
淡水・川・池・湖沼
ハクレンの動画
Instagramでのハクレンの投稿
Twitterでのハクレンの投稿
花畑運河でハクレン(白鰱)のルアー釣り目撃。しかも尻尾にルアーが掛かってる。
— Hiroyuki KIZAWA (@Hirokunn007) October 2, 2016
こりゃ~、時宜に適した釣果。 pic.twitter.com/BTxmNdSZZi
ハクレンちゃんは本当にどっちが上かわからん顔しとるな pic.twitter.com/SJcT5bzqoR
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) November 26, 2017