バラハタ
バラハタの特徴
南日本から琉球列島に分布。水深200mまでのサンゴ礁の周りに多く生息する。比較的日本での生息範囲は広い。ハタの仲間は海底付近を回遊するが、バラハタは中層域を回遊する姿がよく見られる。甲殻類や小魚などを好んで捕食する肉食性の魚。攻撃力の強いシャコも食すので、バラハタもかなり攻撃力が強いと言える。外道としてあがることはあるが、専門的に狙うことはほとんどない。美しく派手な見た目の魚であるので幼魚は観賞魚としても人気がある。暖かい海流の地域でよく見られるので、沖縄では「ナガチューミーバイ」と呼ばれている。大型のものはシガテラ毒を含む可能性が高いので市場などでは体長47cm・重さ2kg以下のものが売られていることが多い。
バラハタ(薔薇羽太、学名:Variola louti)とは、スズキ目・スズキ亜目・ハタ科・ハタ亜科に分類されるハタの一種。胸びれ、背びれ、尻びれ、尾びれの後端が黄色で、各ひれの後端と尾びれの上下の端が長く伸びるので他のハタ類と区別できる。成長するにしたがって黒い帯が消え、全身が赤や褐色に変化してゆく。釣りや底引き網等で漁獲され、他のハタ類と同じく食用にもできるが、生物濃縮によりシガトキシンという毒を体内に蓄えることが知られている。特に大型個体はシガテラ中毒の危険が大きく、普通は食用にしない。しかし海域や食べた餌によってはこのシガテラ毒を持たない個体も棲息している。沖縄・宮古島では高級魚として扱われており、現地の漁師からは毒性を持つ黒色の個体は「ヤクザ」と呼ばれ区別されている。2016年4月12日、東京都中央区の築地市場において、宮崎県沖で漁獲された個体が食用のスジアラと誤ってという理由で販売されていたことが分かった。
バラハタの見た目の特徴・見分け方
尾ビレが三日月形に深く切れ込み両端が長く伸びる。体色は鮮やかな赤から茶褐色まで変異が多い。各ヒレと全身の体表に赤やピンク色の斑紋がある。幼魚のうちは体色も成魚とは異なり、白や緑など様々である。目から尾びれまで太く黒い縦帯が通っているのも幼魚の姿ならではである。体長は一般的には60cmほどであるが、80cmを超える大型のものも存在する。見た目はオジロバラハタやスジアラとよく似るが、オジロバラハタは名前の通り尾ビレの後端が白い。バラハタは尾ビレの後端が黄色いのでこの点で見分ける。尾ビレだけでなく胸ビレや背ビレなども後縁が黄色くなっている。
バラハタの毒・危険な部位
南方海域の魚はシガテラ毒を持つので注意が必要。シガテラ毒とは、熱帯地域の海域に生息するプランクトンが発する毒のことで、大変な食中毒を引き起こす毒である。症状としては、数日にわたる「吐き気、下痢、腹痛」などが挙げられる。「不整脈、感覚異常、神経の異常障害」などの重い症状が一週間異以上も続いた例があることも報告されているため注意が必要である。バラハタにおいては、シガテラ毒をもつ個体が黒色に変化するので見た目で判別することができる。大型になればなるほど特に危険性が高い。シガテラ毒を含んだバラハタを「ヤクザ」と呼ぶ。
バラハタの食べ方・食味レビュー
透明感のある白身魚。食味は良く、脂ののりがよいタイのような味と称する人もいるほどである。クセや臭みはまったくなく刺身や煮物、唐揚げなど様々な料理で美味しい。皮は厚くしっかりしているので刺身で食べる場合は皮を引いたほうが良い。皮を引かない場合は焼霜造りにしてしっかりと炙るのがポイント。塩焼きにすると身がかたくしまり淡白な味わいなのであまり向かないが、カマの部分は別。筋肉とは違い身がプリプリで甘みも存分に感じられる。アラや骨からは非常にいい出汁がでるので汁物や鍋物でも美味しい。沖縄でよく食されていることから、マース煮もバラハタの定番料理の一つである。
バラハタのレシピ動画
- バラハタのバター焼き
- バラハタの刺し身
バラハタの生態域・分布
南日本・東シナ海 ・琉球列島
バラハタの釣種
釣り船・磯・筏・カセ・ボート・ソルトウォータールアーフィッシング
バラハタの釣場
外洋・沖合・内湾・岩礁
バラハタの動画
Instagramでのバラハタの投稿
Twitterでのバラハタの投稿
バラハタ綺麗!! pic.twitter.com/zwJ3ogVNw0
— 西野勇馬(深海魚ハンター) (@yu69147665) February 28, 2019
バラハタ釣れた pic.twitter.com/bkJRAVTFhx
— BustermachineNo7 (@spearhead_102) January 3, 2020
宮古島でタイラバでなにが釣れるか実験!
— おっさむ🌤️釣りYoutuber (@ossamfish) April 24, 2019
バラハタが釣れてくれました。 pic.twitter.com/YsetJNvW6Q