マアナゴ
マアナゴの特徴
北海道以南の各地、朝鮮半島、東シナ海に分布しており、沿岸の砂泥底に生息する。夜行性の魚のため、昼間は砂泥地の穴に潜り休みながら潜んでおり、夜になると餌を求めて動き出す。食性は肉食性で小魚や貝類、甲殻類などを捕食する。さらには海中で死んでいる魚の死骸なども食べるため、「海の掃除屋」とも呼ばれている。産卵期は6月~9月頃で、完全に成熟した卵を持つ親魚は沿岸では知られておらず、晩春から秋頃に南海の黒潮水域に移動して産卵すると考えられている。1年で約15cm、4年で約40cm程度に成長する。狭い部分に入り込もうとする習性を持つため、アナゴ筒や籠で漁獲されている。他にも底引き網や、はえ縄漁などでも漁獲される。ウナギの養殖は盛んに行われておるが、マアナゴに関しては養殖が難しいといわれている。
マアナゴ (真穴子、Whitespotted conger、Conger myriaster)は、ウナギ目アナゴ科に属する魚類。浅い海の砂泥底に生息する魚で、美味な食用魚でもある。 ニホンウナギと同様に産卵場所は長年の謎であったが、2008年水産庁の調査船開洋丸を使用して行われたウナギ産卵場生態調査により、産卵時期と場所が明らかとなった。産卵時期は6月から9月、場所は沖ノ鳥島南方沖の九州パラオ海嶺付近である[3]。 マアナゴを用いた郷土料理も数多い。 成魚だけでなく幼生であるレプトケファルスも食用とされる。高知県では「ノレソレ」と呼び、土佐酢にくぐらせて踊り食いにするなど、高級食材として販売されている。他にも関西では「ベラタ」[4]、兵庫県淡路島では「ハナタレ(洟垂れ)」などと呼ばれる。シラス漁で混獲されることが多く、関西でも春にはのれそれの名で飲食店のメニューに登場する。
マアナゴの見た目の特徴・見分け方
ウナギのような細長い体形をしており、全長はオスが約40cmで、メスが約90cmと雌の方が大きく成長する。体色は背側が茶褐色や銀灰色のような色で腹側は白い。側線上には、はっきりとした白色の点線が一列にが並んでいるのが特徴的である。他のアナゴ科とはこの点で区別ができる。また、ウナギとも似ているが、マアナゴは下顎よりも上顎が突き出しているという点から見分けることができる。これらの上下の顎には門歯状の歯が一列に並んでおり、その両側には小円錐歯の短な歯がある。顎の力は強い。白目が大きいのも特徴的である。
マアナゴの毒・危険な部位
成魚の血液にはタンパク質性のイクチオヘモトキシンという毒素が含まれ、下痢や吐き気などの中毒症状を引き起こす。また、目に入ってしまうと結膜炎になったり、傷口に入ると炎症を起こすなど、様々な症状が出る。重症で最悪の場合は死に至ることもある。タンパク質の毒は60.5℃の温度で加熱すると消失する。このためマアナゴは生で食べずに蒲焼きや焼きアナゴなどが主流になっている。さらにマアナゴの体表の粘液にも神経毒が含まれており、こちらも傷口などについてしまうと炎症を起こすことがあるので、触る際は手袋をし、触ってしまった場合はしっかり洗い流すことが大切である。
マアナゴの食べ方・食味レビュー
透明感のある白身で、ウナギよりも脂肪分が少ないが、その身は程よい脂の甘味ととろけるような味わいを楽しむことができる。旬は晩春から夏にかけて。熱を通しても固くなりすぎないので、焼きものが主流である。他にも天ぷらやフライ、煮物などが人気である。マアナゴの血液と表面のぬめりには毒があるため、素人の生食は控えたほうが良い。鮮度を保つために、早めに血抜きをすることが大切である。血抜きせずに放置してしまうとアナゴの体中に血が回ってしまい、臭みが出たり、せっかくの身がぶよぶよになってしまう恐れがある。
マアナゴのレシピ動画
- マアナゴのさばき方
- マアナゴのレシピ(煮穴子)
マアナゴの生態域・分布
南日本・北日本・日本海・瀬戸内海・東シナ海 ・琉球列島
マアナゴの釣種
釣り船・投げ・防波堤
マアナゴの釣場
内湾・砂地・河口
マアナゴの動画
Instagramでのマアナゴの投稿
Twitterでのマアナゴの投稿
自分も筒に入っていると信じて止まないマアナゴ pic.twitter.com/3JrcfD6vZC
— あき (@akira1027_photo) January 22, 2020
バカウケ ( ≧ᗜ≦)੭ु⁾⁾ どんだけ詰まってるんだよ!習性を活かした実際のアナゴ漁を再現だそうだ。アナゴ丼好き。美味しいよね!#マアナゴ#仙台うみの杜水族館 pic.twitter.com/etvFN7pX0U
— OnUMA 🐟〜 (@dk9nipponi) September 17, 2019
本日のマアナゴ。 pic.twitter.com/QnTfpbUrgZ
— SPI釣り部 (@Fishing_SPI) August 31, 2019