チカメキントキ
チカメキントキの特徴
南日本太平洋岸、小笠原諸島、琉球列島に分布。水深100m以深の岩礁域に群れており、底生動物や魚類を食べる。夜行性である。また大型のもののほうが深場を遊泳している。紀州で評価が高く「キンメ」と呼び専門に狙う。遊泳力が優れているわけではないが、水圧の変化に強く海面まで抵抗する。チカメキントキは視力が良い魚として知られ、主要な釣りのターゲットとなっている魚の中では、0.24のマハタに次ぐ0.17の視力がある。伊豆や外房方面では「カゲキヨ」と呼ばれることもあるが、関西地方ではキントキダイのことを「カゲキヨ」と呼ぶこともあり非常に紛らわしいので注意が必要。
チカメキントキの見た目の特徴・見分け方
体は左右に平たく、体高は高い卵型。体長は体高の2倍以上あり、25cm~40cmほどであるのが一般的。大きいものになると体長60cmまで達する。体色は鮮紅色で背側はやや暗色。腹ビレが著しく大きい。この腹ビレは折りたたむと尻ビレよりも後方に達するのも大きな特徴の一つである。また、腹ビレの膜は黒っぽい。眼は大きく赤く光る。この眼は、光を反射させ明るさを増す事ができる組織である輝板を持ち、夜行性の動物と同じ作りの眼である。見た目はキントキダイと酷似しているが、キントキダイは背ビレ、尻ビレ、腹ビレに黄色っぽい斑紋が散らばっているのでこの点でチカメキントキとは区別できる。尻ビレの後ろの縁の形でも区別でき、すこし凸型をしているのがチカメキントキで、ほぼ直線なのがキントキダイである。
チカメキントキの食べ方・食味レビュー
脂ぶんが少なく淡白な食味だが、上品な甘みをもつ。皮が硬いので剥いでから調理する。熱を通しても硬く締まらず、アラや骨からはうま味の強い良い出汁が出るので鍋物にするのがお勧め。昆布と塩だけの味付けで十分である。歯ごたえのある食感なので、新鮮なものを刺身で食べるときは薄造りにするのが良い。フグのような甘みと食感を堪能できる。綺麗な白身魚なので見た目も美しい。その他には塩焼き、煮付け、唐揚げなど様々な料理に調理される。煮付けにする際は鱗を落とさず、エラと内蔵だけを取り除き煮付ける。大型のものはうま味も強いので、薄めの味付けにするのが好ましい。
チカメキントキのレシピ動画
- さばき方
- おすすめ料理(刺し身・炙り・煮付け)
チカメキントキの生態域・分布
南日本・日本海・瀬戸内海・東シナ海 ・琉球列島
チカメキントキの釣り方
釣り船
チカメキントキの釣り場
深海・沖合
チカメキントキの動画
Instagramでのチカメキントキの投稿
Twitterでのチカメキントキの投稿
近目金時 チカメキントキ。深海の魚です。キントキダイ科ですが、これは別格で更に深い所にいます。造りは味が濃く良い歯応えで好きな魚の一種です。 pic.twitter.com/NJiMhBapA9
— 栄喜知 Eikichi (@eikichikyoto) February 8, 2020
青森県日本海側・深浦産
— 青森近海魚 (@TomoakiMr) January 18, 2020
約30㌢のチカメキントキ
試食してみようかなぁ… pic.twitter.com/HpOQLVsEgy
やーっと釣れた、チカメキントキ!
— さかまつき (@makky0124_t) November 23, 2019
嬉しい!!! pic.twitter.com/FhJG8lr5Jp