カスザメ
カスザメの特徴
日本では北海道の西部から九州までの日本海、岩手県から九州南部の太平洋沿岸、瀬戸内海、沖縄諸島に生息している。水深20m~200m程度の浅い砂底などに棲む。日中は海底の砂に埋もれて過ごしあまり動くことはないが、夜には活発に海底を泳ぎ回る。獲物を見つけると砂に埋もれて待ち伏せし、目の前を通りかかった際にイカ類や甲殻類、小魚などを丸のみにする。サメと名がつくが性格はおとなしく積極的にひとを襲うことはない。産卵の際はメスが体の中で胎仔を育て、春から夏頃に体長20cm程の稚魚を3~10匹ほど出産する。稚魚の成熟の仕方や寿命ははっきりとはわかっていない。
1858年、ドイツの魚類学者ピーター・ブリーカーによって科学誌 Acta Societatis Scientiarum Indo-Neerlandicae において記載された。タイプ標本は53cmの雄で、長崎県沖で捕獲されたものである。種小名 japonica も日本に分布することに由来する。 2010年のmtDNAを用いた分子系統解析では、本種はタイワンコロザメなど他のアジア産カスザメ類と近縁であるという結果が得られた。本種はその中でも比較的早く分岐した種であり、分子時計では、本種はおよそ1億年前(白亜紀)に他のカスザメ類から分岐したことが示された[5]。
カスザメの見た目の特徴・見分け方
大きいものは体長2mにまで成長する魚で、体はエイに似て平たく、背ビレは腹ビレより後方に位置する。しかし、鰓孔(えらあな)を見てみると、体側にあることからサメの仲間であるとわかる。口が大きく、口内には鋭い歯がたくさん並んでいる。胸ビレと腹ビレは大きく、臀ビレを持っていない。コロザメに似ているが、カスザメは胸ビレの先の角度が狭く、背面の真ん中の線に沿って棘の列が並んでいることで見分けることができる。体表は細かいトゲに覆われており、表皮はサメ皮やすりに使われるほどザラザラしている。
カスザメの食べ方・食味レビュー
鮮度の良い身はクセのない白身で、サメ類によくあるアンモニア臭もほとんど感じない。価値のないカスのようなサメという意味からこの名がつけられたそうだが、煮付けや煮こごりにすると美味で、とりわけ九州では盛んに食べられている。大きなヒレはコリコリと歯ごたえがあり、ゼラチンが豊富にあるので、煮付けに向いている。処理が面倒なため廃棄されることも多いが、練り商品の原材料としても利用される。生食で食べる際は洗いや湯引きがオススメ。他にもから揚げなどにしても身がふっくらとしていてとても美味しい。
カスザメのレシピ動画
- カスザメのお刺身(あらい)
- カスザメの湯引き
カスザメの生態域・分布
南日本・北日本
カスザメの釣り方
釣り船・防波堤
カスザメの釣り場
内湾・砂地
カスザメの動画
Instagramでのカスザメの投稿
Twitterでのカスザメの投稿
昨日釣れたカスザメ。引かない、頭降らない、走らないの三重苦。重いだけで釣り味は良くありません。。食べられるらしいですが、調理に自信がないのでご帰宅していただきました。 pic.twitter.com/95mIkS7rUW
— ぷむのり (@pumunory) March 3, 2019
カスザメのモンスター感凄かった🤔#釣果#釣り#海釣り#カスザメ pic.twitter.com/XUY1SzHjSG
— NUU.@division2 (@lifetime_88) December 23, 2019
初めての出会い
— kou-salmon(REiN'S:ミスター) (@nerka_hunter) November 22, 2019
先日、釣りをしていると「長いプライヤーありませんか?」とお声掛け頂いた。
サメっぽいのを釣って針が外せないからという。
現場に行くと、、、この「カスザメ」がいた。
いわきでも少し沖では出会ったことはあるが、小名浜港内では私は初確認。
釣り人さんも愉し気だった! pic.twitter.com/D5RaB1u9eC