ヒシダイ
ヒシダイの特徴
本州中部以南、沖縄舟状海盆に分布。水深50m~700mの岩礁域にすみ小型甲殻類を捕食する。しかし砂泥底で見られることもある。口は小さいが伸ばすことができ、吸い込むように獲物を捕食する。食用としての価値があまりないので専門に狙う釣りも無い。ウスメバルなど深海釣りのゲストとして扱われる。釣り以外では底引き網、定置網などで漁獲されるがその数は少なく、市場に並ぶことはほとんどない。たまに入荷があったとしても一定の評価はなく、価格は比較的安価で取引されている。見た目の通り菱形の体型をしているので「ヒシダイ」という名前が付けられた。
ヒシダイ科の魚類はすべて海水魚で、太平洋・インド洋・大西洋など、世界中の温暖な海に広く分布する[1]。主に海底付近で生活する底生性魚類の一群であり、水深50-600mにかけての中深度に分布する種類が多い[2]。群れを形成し、底引き網などで漁獲されることもあるが、食用として利用されることはほとんどない[2][4]。左右に平べったく側扁し、体高は顕著に高い[1]。赤色や橙色を基調とした体色をもち、全長30cm程度にまで成長する小~中型の魚類である[2]。 背鰭・臀鰭の棘条は、それぞれ7-9本および2-3本[1]。腹鰭は1棘5軟条で、尾鰭は円みを帯びる[1]。鱗は小さく、櫛鱗である[1]。下肋をもち、椎骨は21-23個[1]。 若魚は背鰭から腹鰭にかけて橙色の横縞をもつ
ヒシダイの見た目の特徴・見分け方
体高が著しく高く体型は菱形をしている。体は平たい。体長よりも体高のほうがわずかに高い。口は斜め上方についており、伸ばすことが可能。吻(ふん)は短く、眼の直径とほとんど同じとされている。体色は薄桃色やオレンジっぽい色。銀白色っぽい部分もあるが、腹ビレは鮮やかな赤色。背の縁は眼の上辺りで湾入し、デコが出ているような見た目。体長は標準的に20~25cmほど。見た目は同じヒシダイの仲間であるミナミヒシダイやベニヒシダイに似る。鱗は細かく、ザラザラしていて非常に取れにくい。水揚げ後すぐは鮮やかな赤色であることが多いが、鮮度が落ちると次第に薄い赤色へと変化していく。
ヒシダイの食べ方・食味レビュー
鱗を落とさずそのまま焼き、硬い皮を剥がして食べると良いといわれる。この塩焼きは生姜醤油で食べるのがお勧め。鱗がやっかいではあるが、うま味が強く皮目の独特なヒシダイの風味も感じられるので食味は良い。煮付けにしても美味しい。いい出汁がでる煮汁が絶品なので、捨てずに煮こごりなどにアレンジするのが好ましい。唐揚げにする場合は、ヒシダイの骨はかたいので二度揚げするのがポイントである。身も体色にように少し赤みがかっている白身。大型の魚でもなく歩留まりが悪いので食用となる部分は少ない。そのため刺身などにはあまり向かない。
ヒシダイのレシピ動画
- ヒシダイのさばき方
ヒシダイの生態域・分布
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ヒシダイ幼魚
— パンチなオラン (@panchinaoran) January 27, 2020
かわゆーい❤️ pic.twitter.com/rq6WM4OeKn
#秘密にしておきたかった生き物
— ぶくらの (@bukurano) May 19, 2016
何とも不思議(物理的に)な魚、ヒシダイ。食えるよと言われ持ち帰って食ったけど食う以前に腹の鱗がどうやっても取れない謎の魚 pic.twitter.com/3Pus9fsoVu
ヒシダイ / Deepbody boarfish pic.twitter.com/3Wp2UVNI57
— fune (@loli_jp) March 10, 2019