ミノカサゴ
ミノカサゴの特徴
北海道南部~琉球列島に分布しており、沿岸部の浅瀬から水深50m程度の少し深めの岩礁域に生息する。群れではなく単独で行動し、小型の甲殻類や小魚などを捕食する肉食性の魚である。ミノカサゴの派手な模様は、外敵に対して警告をする役目に加え、保護色の役目もある。普段は海底でじっとしていることや、胸ビレを広げてゆっくり泳いでいることが多いが、胸ビレをたたんで俊敏な動きをすることもある。定置網などで漁獲されることが多いが、食用としてはあまり出回っておらず、観賞用としての方が人気がある。各ヒレには強い毒があり、刺されると激痛が走るため、釣り上げた際や、触る際には要注意が必要である。
ミノカサゴ(蓑笠子、英名:Luna lionfish(ルナ・ライオンフィッシュ)、学名:Pterois lunulata)は、カサゴ目フサカサゴ科の海水魚。 和名の蓑笠子は、ミノカサゴの鰭を蓑や菅笠になぞらえたもの。また、刺された際の痛みの強さからさまざまな地方名を持ち、広島県では「ナヌカバシリ(七日走り)」(「痛みに耐えかねて7日間走り回る」の意)[1]、三重県では「マテシバシ」(「うっかり触らないようにしばらく待て」の意)[2]、山口県では「キヨモリ」(「平清盛のように、派手な衣装の下に武器を隠している」の意)[3]などと呼ばれる。 体長は25cm〜30cmほど[4]。 夜行性で、昼間は珊瑚や岩場の影に潜んでいる。 太平洋の南西部とインド洋にかけて、日本では北海道の南部以南の沿岸部の岩礁に生息する[5][4]。 優雅に泳ぐさまとは対照的に攻撃的な魚で、ダイビング時の水中撮影などでしつこく追い回すと激昂、人に向かってくることがあるので要注意
ミノカサゴの見た目の特徴・見分け方
体は楕円形で側扁し、背ビレ、胸ビレ、腹ビレが大きく長い。また、ヒレ膜が深く切れ込んでいる。口や眼の周りには皮弁があり、体色は肌色やピンクのような少しだけ赤みがかったような色で、体表には茶色~暗褐色の太い横帯や細い横帯が不規則に多数並んでいる。腹部は白い。ハナミノカサゴとよく似ているが、ミノカサゴには下顎から喉の部分に縞がなく、背ビレや臀ビレ、尾ビレには斑がないことが多いため、その点から見分けることができる。各ヒレはきれいで美しいが、非常に強い毒棘で、刺されると激痛が走る。
ミノカサゴの毒・危険な部位
背ビレ、臀ビレ、腹ビレの棘に毒腺を持つ。刺されると、すぐに激痛が走り、痛みが長時間続く。処置を行わなければ、痛みが約7日間ほど続くと言われている。また、放置してしまうと、痛み以外にも吐き気や頭痛などといった症状にも変わる事がある。万が一刺されてしまった際は、真水で患部を洗い流し、棘が刺さったままの場合はすぐに抜いておくように。洗い流した後に患部を45℃程度のお湯につけておく。症状がひどくなる場合にはすぐに病院で診てもらうように。
ミノカサゴの食べ方・食味レビュー
みずみずしい白身の魚。寿司や刺身などの生食でも美味しく食べられる。お寿司の場合は皮目をバーナーで炙ってから食したほうが旨味が味わえる。ミノカサゴは身が水っぽいので、生食で食べるよりも火を入れて余分な水分を抜いてからの方が美味しく、特におすすめなのは塩焼きである。他にも煮付けや唐揚げなどにしても美味しく食べることができる。アラからも出汁が出るので、味噌汁やアラ汁にしても良い。ミノカサゴをさばく際は各ヒレの毒に細心の注意が必要である。
ミノカサゴのレシピ動画
- ミノカサゴのフリットとアボカドソースのレシピ
ミノカサゴの生態域・分布
南日本・北日本・日本海・瀬戸内海・東シナ海 ・琉球列島
ミノカサゴの釣種
釣り船・筏・カセ
ミノカサゴの釣場
沖合・内湾・岩礁
ミノカサゴの動画
Instagramでのミノカサゴの投稿
Twitterでのミノカサゴの投稿
ミノカサゴ
— お魚_bot (@bot36516967) February 9, 2020
八景島シーパラダイス
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ミノカサゴさん。猛毒を持つフィッシュです☠ (11/4)#葛西臨海水族園 #魚 #ミノカサゴ pic.twitter.com/VegMSWXJNW
— 飼育員F (@keeperF16) November 8, 2019
羽衣を身にまとう魚!という表現がピッタリなミノカサゴに東伊豆で出会いました!水中でこそ魅力が最大限に発揮される魚の代表格!綺麗かったー!! pic.twitter.com/N4EVBwiLfG
— 山根ブラザーズ(兄)@kimi (@chillkimi) December 5, 2019