ミシマオコゼ
ミシマオコゼの特徴
琉球列島以外の日本各地の沿岸部や、東シナ海沿岸部に分布する。沿岸浅所から水深35m~260mまでの砂底に眼と口以外の体を砂中に埋没させ、魚類ほか甲殻類、イカ類などを待ちうけてすばやく捕食する。普段は底引き網などで、魚貝に混じって漁獲されることが多く、マイナーな魚であるため、あまり釣りのターゲットにはならないが、釣り上げられた際は美味しく食べることができるので嬉しい外道として扱われている。ミシマオコゼの産卵は3月~10月と言われているが、生息地によって産卵期は異なる。特に多いのが5月~9月で、産卵を控えた個体は卵膜に亀甲模様が見られるのが特徴的である。「ミシマオコゼ」の他にも各地での地方名を持ち、「キハチ」や「オコボ」、「ベコ」などと呼ばれている。
ミシマオコゼの見た目の特徴・見分け方
体は円筒形で、体色は褐色の地色に、体側の上部分には淡色斑が散らばり虫食い模様になっている。ミシマオコゼの体長は平均で28cmほどで、大きいもので全長35cmほどに成長する。ミシマオコゼの眼は真ん中に寄っており、その間にはくぼみがある。口は上を向いて閉じているのが特徴的である。また、エラ蓋の上部には擬鎖骨棘と呼ばれる太くて角張った棘を持つ。キビレミシマと見た目が似ているが、前鰓蓋骨下縁の棘の数が異なり、ミシマオコゼには3本、キビレミシマには4本あるため、その点で見分けることができる。
ミシマオコゼの食べ方・食味レビュー
白身の魚でクセはなく、鮮度の良いものは弾力もある。ブラシなどで簡単に鱗を取るこができるので調理がしやすい。刺し身として食する場合は、活魚を選ぶと良い。薄造りにすると、ふぐのような透明感のある白身がモチモチとしていて美味しい。肝も合わせて食べることができる。また、鍋で食べるのも絶品である。ミシマオコゼは肝や卵巣、白子、胃袋なども食べることができるため捨てずに、よく洗い湯通しをしてから鍋の中に入れて食べると良い。他にも煮付けや、唐揚げ、焼き料理などにしても美味である。全体的に艶があり、模様が鮮明な個体が新鮮な証拠である。
ミシマオコゼのレシピ動画
- ミシマオコゼのさばき方
- ミシマオコゼのフライの作り方
ミシマオコゼの生態域・分布
南日本・北日本・日本海・瀬戸内海・東シナ海
ミシマオコゼの釣り方
釣り船・投げ・ボート
ミシマオコゼの釣り場
沖合・内湾・砂地
ミシマオコゼの動画
Instagramでのミシマオコゼの投稿
Twitterでのミシマオコゼの投稿
“星を見る魚”「ミシマオコゼ」をきのうよりご紹介しています。【新着生物】https://t.co/jmwPMquPaa pic.twitter.com/YWVbLBB4v4
— 新江ノ島水族館 (@enosui_com) March 15, 2016
星を眺める人(スターゲイザー)ことミシマオコゼさんに海草を被せたらどこぞのおじさんになった pic.twitter.com/XexaM5FiTu
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) July 30, 2018
人生初ミシマオコゼ pic.twitter.com/PX2teT53mP
— うーたむ (@RE_U_tamu) September 26, 2018