サヨリ
サヨリの特徴
北海道南部以南に分布。小笠原諸島や琉球列島では見られない。サンマのような細長い体と針状に尖った下顎が大きな特徴で、体長は最大で約40cm。群れで海面近くを回遊し、海藻や動物プランクトンを捕食する。産卵は藻の上で行い、一度に1,000~2,000個もの卵を産みつける。寿命は約2年ほど。釣りのシーズンは冬~春で、堤防で数釣りを楽しむ釣り人が多い。ただし、数日で別の場所に移動してしまう習性があるため、ターゲットにする際には事前の情報収集が重要になる。市場においては高級魚として扱われ、高値で取引される。美しい外見とは対照的に腹膜が黒いことから、見た目と違って腹黒い人を本種に例えることがある。
サヨリ(鱵、細魚、針魚、針嘴魚、水針魚、竹魚、長鰯[1]、学名:Hyporhamphus sajori)は、ダツ目・サヨリ科の海産魚。沿岸性で、樺太の西側から台湾にかけての北西太平洋、日本海、黄海、渤海湾の陸地近海に分布する。海面すれすれを群れをなして泳ぎ、動物プランクトンを捕食したり、浮遊する海藻の断片を摂食する。危険を感じるとよく空中にジャンプする。サヨリ科には淡水域にまで侵入する種が多く知られるが、サヨリは汽水域までは進入するものの純淡水域にまでは進入しない。4月中旬から8月中旬が産卵期であり、群れで藻場に入り込み、メダカの卵に似た直径2.2ミリメートル程度の大粒の卵を、粘着糸で海藻や海草に絡み付ける。孵化直後の仔魚は全長7ミリメートル程度で、これが2.5センチメートル程度まで成長すると下顎の伸張が始まる。下顎はいったん成魚よりも全長比で長く伸張するが、次第に体の他の部分の成長が著しくなり、全長27センチメートル程度になると、ほぼ成魚と同じプロポーションになる。寿命は2年余りと考えられている。
サヨリの見た目の特徴・見分け方
サンマのような細長い体をしており、下顎が長い。スマートな体形と泳ぎ方から、美しい魚として有名である。下顎の先端は赤く、その色が鮮やかであるほど鮮度がよいといわれている。背側は青黒く腹側は銀白色で、海上や海中の天敵の目を欺く保護色となっている。鱗は小さく取れやすいため、市場に出回る頃にはほとんど剥がれてしまっていることが多い。サヨリは大きさに応じた呼び名がある出世魚で、20cm程度の小さいものは「エンピツ」、40cmほどの大きさがあるものは「カンヌキ」と呼ばれる。「エンピツ」は堤防釣りのターゲットとして好まれ、「カンヌキ」はサヨリの中でも超高級魚として扱われる。
サヨリの食べ方・食味レビュー
白身で上品な味わい。脂肪が大変少ないため、ヘルシーな食材である。高級魚とされており、デパートなどでは高い値段で売られている。特にサイズの大きい「カンヌキ」は超高級魚として扱われる。旬は秋~春で、産卵期に入る前のものが美味。刺身、寿司だね、椀だね、酢の物などに用いられる。調理するサヨリを選ぶ際は下顎が赤く、腹部が白いものにすること。エラにサヨリヤドリムシという寄生虫がついていることがあるが、人間の体内に入っても影響はない。体長のあるサヨリは身を巻いたり、他の具材に巻きつけたりしたりした天ぷらや煮物が作れる。小さいものはそのまま揚げてしまうのがおすすめ。
サヨリのレシピ動画
- サヨリのさばき方
- サヨリのチーズフリッター
サヨリの生態域・分布
南日本・北日本・日本海・瀬戸内海・東シナ海
サヨリの釣り方
磯・防波堤・海釣り公園・筏・カセ
サヨリの釣り場
内湾・砂地・岩礁・防波堤・河口
サヨリの動画
Instagramでのサヨリの投稿
Twitterでのサヨリの投稿
刺し身にしても天麩羅にしても美味い。さらに釣り味も良く初心者でも比較的釣りやすい等、みんなが幸せになれる魚、サヨリ pic.twitter.com/DH3A4wzc3g
— うーたむ (@RE_U_tamu) September 18, 2019
【旬☆サヨリ】
— 茨城県 (@Ibaraki_Kouhou) February 14, 2019
茨城の海に春の訪れを告げる魚の一つ「#サヨリ」は、骨が軟らかく皮がとれやすいことから簡単にさばくことができます。
透明感のある身は淡白ながら上品なうま味に満ちており、刺身や天ぷら、酢締め、塩焼きなどでおいしく召し上がれますよ。https://t.co/JJq47cJI0r pic.twitter.com/0QXnMdDYns
サヨリという魚をいただきました❗
— 亮さん@上段蹴りのブロガー (@high_kicker_ryo) August 29, 2019
銀色の光沢で見た目も美しいですが、味も美しかったです。 pic.twitter.com/NeQaMiEDG4