マダイ
マダイ(真鯛)
別名: | マダイ・タイ・チャリコ・コダイ・オオダイ・カスゴ・ヤキ・チャリ・タイコ・タイゴ・サクラダイ・ヒシ・ベン・テエ・メヌケタイ・ホンダイ・メンダイ・キッコリ |
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科目: | スズキ目タイ科 |
マダイの特徴
日本人が最も好む魚の一つである。北海道の南部から尖閣諸島、朝鮮半島の南部から東シナ海にまで広く分布し、水深30~150mの潮通しのよい砂礫底や岩礁域に生息する。エビで鯛を釣るという諺があるように、エビは大好物だが成魚は小型のイカや甲殻類、小魚などもよく食べる。沖釣りでは、エビ餌を使ったテンヤ釣りは今でも行われているが、オキアミのエサが使われるようになってから、置き竿釣法の方が盛んになった。 産卵期は春~夏で、この時期は沖合から沿岸に移動してくる。浅瀬で産卵し、孵化した稚魚は浅瀬で藻や小動物を食べて成長する。2~3年で沖合に出る。寿命は長く、30年~40年程ともいわれている。
スズキ目スズキ亜目タイ科に分類される魚類。日本では重要な食用魚で、「鯛」といえば狭義にはこの魚を指す。属名は、ギリシャ語でタイを意味するΠάγρος(パグロス)のラテン語形Pagrus。種小名は、ラテン語で大きいを意味するmajor(マヨル)に由来する。Pagrus major(パグルス・マヨル)全体として、「大きな、タイ」という意味を成している。全長120cmに達する比較的大型の魚。釣りの対象としては大型の個体が好まれるが、食用として多く流通するのは30-70cm程度である。体は側扁した楕円形で側扁し、顎が前方にわずかに突き出る。胸鰭は細長く、全長の半分近くに達する。 成魚は岩礁や砂礫底の底付近に生息し、群れを作らず単独で行動する。肉食性で、小魚、甲殻類、頭足類、貝類など小動物を幅広く捕食する。頑丈な顎と歯で、エビやカニの硬い殻も噛み砕いて食べてしまう。 マダイの産卵期は2-8月で、温暖な地域ほど早い。成魚はこの時期になると沖合いの深みから浅い沿岸域に移動する。稚魚は浅い海の砂礫底、岩場、藻場などで生活し、小動物を捕食しながら成長する。生後1年で全長約15cmに成長し、2-3年で浅場を離れて深みに移る。寿命は20-40年程度とみられる。 身は歯ごたえのある白身で、他の魚に比べて臭みや脂肪などの癖も強くない。また、鮮度の劣化が遅いのも特徴である。刺身、カルパッチョ、焼き魚、吸い物、煮付け、鍋料理、鯛めし、天ぷらなど多種多様な料理に用いられる。
マダイの見た目の特徴・見分け方
扁平した体は、美しいピンク色に覆われ、輝点と呼ばれる青い小斑点が背側に散らばっていて非常に美しい魚である。目の上にもアイシャドーのような青い輝点があり、尾ビレの後縁(後端)が黒く縁どられているのが特徴。大きいものは体長1mにまで成長し、大鯛などと呼ばれることも有る。体が平たいことやピンク色でめでたいなどの理由から「タイ」と呼ばれるようになった。30~45cm程度のものは非常に美しいピンク色をしていることが多いが、大型になると体色はやや黒ずんでいく。幼魚のうちは、体側に不明瞭な横縞が5本程度並ぶ。尾びれは大きく、歯も鋭い犬歯を持つ。胸びれは比較的長い。
マダイの食べ方・食味レビュー
さくら鯛の異名があるように、春の乗っ込みのシーズンが旬。産卵前の桜が咲く季節に取れるものを「さくら鯛」や、「上り鯛」と呼んで、特に珍重するのは脂が乗って美味しいからでも有る。産卵を終えたマダイは「麦わら鯛」と呼ばれ、痩せて味も良くないので、この季節のものだけ好まれない。マダイは味のバランスがよく、高度不飽和脂肪酸が少ないので変質しにくいといわれている。刺身はもちろん塩焼きから潮汁、あら炊きやみそ漬け、鯛めしに鯛茶漬け、鯛ちりと、どんな料理にも向く万能な魚である。脂質が少なく、タンパク質の多い身は血合いが赤く、熱を通しても硬くならない。35~40cm程度の大きさのマダイが一番美味しく、大きすぎるものは大味になるとされる。 皮の下に甘み、旨味が有るので、皮を取らずに霜皮造りの刺身にして食べると皮目の味わいも楽しむことができる。
マダイのレシピ動画
- マダイのカルパッチョ
- マダイの絶品ダシ汁ご飯
マダイの生態域・分布
南日本・北日本・日本海・瀬戸内海・東シナ海 ・琉球列島
マダイの釣り方
釣り船・磯・投げ・防波堤・海釣り公園・釣り堀・筏・カセ・ボート・ソルトウォータールアーフィッシング
マダイの釣り場
外洋・沖合・内湾・砂地・岩礁・防波堤・河口
マダイの動画
Instagramでのマダイの投稿
Twitterでのマダイの投稿
F氏やりました
— 神津島 第三重郎平丸 (@kizukucan) February 2, 2020
水深150メートル中深場にて特大マダイ10.42㎏ゲット
凄い pic.twitter.com/PJ67Oz0Snk