ギマ
ギマの特徴
本州中部以南に分布。沿岸浅所の砂底や泥底を好み汽水域にも入る。主に東海地方で釣りが盛ん。釣りあげると大量の粘液を出すほか、強大な棘を立てるので扱いにくい。棘に毒はない。甲殻類や貝類などを捕食する雑食性で、群れで生息している。東海地方では釣りのターゲットとしても人気があるが、関東地方では専門に狙う釣り人はまだ少ない。一般的に市場には出回ることはあまりない魚だが、地方によってはスーパーで見かけることもある。体色が銀色で馬のような顔つきをしているので「銀馬(ギマ)」という名がつけられたという説がある。価格はカワハギ類に比べるとかなり安価で取引きされている。
ギマ科 Triacanthidae は4属7種からなり、インド洋から太平洋にかけて分布する。浅い海の海底で、群れを作って生活する。 ベニカワムキ科やカワハギ科に似るが、尾鰭には深い切れ込みがあり、V字状になる。腹鰭は1本の長い棘からなり、軟条をもたない。腹鰭を支える腰骨は左右が癒合し、1本の棒状になっている。
ギマの見た目の特徴・見分け方
体色は銀色っぽい灰色だが、背中部分は灰色にやや青みがかかっている。胸ビレと尾ビレの色は黄色。カワハギに似るが尾柄部(びへいぶ:臀ビレの最後の軟条基底から尾ビレ起部までの部分)が細く締まり尾が細長いことが特徴で、体高が高く側扁していて上半身は菱形のような形をしている。口は小さいが丈夫な歯を持ち、歯が2列に並んでおり、外側は門歯で、内側は丸い歯が並んでいる。背ビレ第1棘と腹ビレが強大な棘になっている。背ビレ基底部によく目立つ黒斑がある。腹ビレの棘は通常時には体に沿わせて収納されており、この棘は一度開くとなかなか戻らないような仕組みになっている。ヒレや棘も体表と同様にザラザラとしており鮫肌のような感触である。体長は20cm前後が一般的な大きさだが、大きいものは30cm程にまで達する。
ギマの食べ方・食味レビュー
やや臭みがあるが肉質はカワハギに似る。煮付け、唐揚げと相性がいい魚として好んで食されている。身は熱を通すとやや締まり、しっかりとした歯ごたえがある。さらに、旨味もあってジューシーで非常に美味しい。新鮮なものであれば刺身でも食されるが、鮮度が落ちると臭みが出るので早めの消費が必要である。塩焼きにすると、身離れの良さが感じられる。ギマはカワハギ同様に肝が絶品であり、肝あえや肝醤油として食される。体表がヌルヌルしており調理しづらいのが難点で、さらにカワハギ類よりも皮が厚くかたいので、手では剥がしにくい。調理法としてはカワハギ同様で、頭を落としてから皮を剥いて調理するのが良い。
ギマのレシピ動画
- ギマの煮付け
- ギマの唐揚げ
ギマの生態域・分布
南日本・日本海・瀬戸内海・東シナ海 ・琉球列島
ギマの釣り方
釣り船・投げ・ボート
ギマの釣り場
沖合・内湾・砂地・河口
ギマの動画
Instagramでのギマの投稿
Twitterでのギマの投稿
忌々しい定期試験が終わりました。
— 東京海洋大学 水産生物研究会 (@suikenASAO) September 16, 2016
写真はギマという魚です。腹鰭が大きくて硬いトゲになっています。
そのため陸上でもトゲが三脚の役割をして、抜群の安定感で立ちます!
テストの点数もこれくらいの安定感があるといいですよね(笑) pic.twitter.com/QLMk0m0t6Y
ぶんさんが釣ってきた『ギマ』って魚。
— ユイ@w1無課金継続中(「・ω・)「 (@yuiyui_logres) August 4, 2019
魚の癖に立つというwww pic.twitter.com/5OgiSEOCgA
今回の釣りは面白かった!🎣
— leahi3187 (@leahi3187) July 26, 2019
初めて釣ったこの"ギマ"って魚にびっくり😳
腹と背に硬く鋭い棘があり絶対毒持ちだろうと思ってリリースしてたけど、調べたら無毒でしかもカワハギの仲間で大変美味とわかり持ち帰ることに。
皮を剥いで煮付けにしたら確かにんまんまでした😋 pic.twitter.com/SCnV9hrwCQ