マルタ
マルタの特徴
富山県以北の日本海側や、静岡県以北の太平洋側に分布しており、海外では朝鮮半島やロシアなど比較的寒いところを好む。海でも河川でもで生息することが可能で成長過程で海へ降海する。普段は汽水域の沿岸部に生息しているが、春の産卵期にのみ川を遡上し、産卵する。肉食性の魚で、貝類や昆虫類などを捕食している。寿命は約10年と比較的長い。シーバスなどのルアーフィッシングの際の外道として釣れることがあり、釣り味は豪快で引きが強く楽しい。様々な地方名を持ち、岩手県や青森県などの東北地方では「オオガイ」などと呼ばれている。
マルタウグイ Tribolodon brandtii maruta は、ウグイ亜科に分類される魚。マルタウグイ(丸太石斑魚)と呼ばれることが多い。コイ科魚類の中で、降海性を獲得した数少ない魚類である。東京湾以北の太平洋沿岸に分布。最大で50 cm、1.5 kg程度になる。最大では近縁種のウグイより大型になる。ウグイとの違いは、オスの婚姻色(赤色縦条)がウグイは2本であるのに対し、マルタは1本しかないことである。自然の状態でウグイとは容易に交雑するかは不明である。主に沿岸部から河川河口部の汽水域に生息し、春の産卵期には川を遡上する遡河回遊魚である。幼魚は1年ほど河口付近で過ごし、7-9 cmほどに成長して海に降る。寿命は10年ほどと比較的長命である。動物食性で、貝類やゴカイ類、エビなどの甲殻類といった小動物を捕食する。ルアーフィッシングの対象魚であるスズキの外道としてよく釣れる。食用になるが、小骨が多いのでよく煮るか甘露煮などにするのが適している。汽水域の特に排水口付近を好んで生息しているために生臭い個体が多い。そのため、皮と血合い、内臓は利用せずに、白身を味噌、だし汁(鰹節と昆布)に浸し、圧力鍋で煮ると、臭みが無くなり、小骨はやわらかくなり食べやすくなる。
マルタの見た目の特徴・見分け方
大きいものは体長60cm程度まで成長する。成魚の体側にははっきりとした縦縞がないことが特徴である。産卵の時期の雄の体には、体側の下方に赤色の婚姻色が現れ、背側は黒くなる。ウグイとよく似ているが、マルタの赤色の婚姻色は1本しか無く、ウグイには2~3本あるので、この点で見分けることができる。婚姻色が出ていない場合、見分けることは困難であるといわれている。
マルタの食べ方・食味レビュー
食用として市場に出回ることは少ない。汽水域に生息している個体は生臭いものやケミカルな臭いがするものもいるが、産卵期以外は海に生息する魚なので、意外と臭いも気にならない個体が多い。身はやや水っぽく骨が多いが、塩焼きにすると非常に美味。他にも、煮物にするなどと様々な料理で楽しむことができる。味噌と一緒に混ぜてなめろうにしても非常に美味であるが、ボツリヌス菌を保持している個体が多いため生食はあまりおすすめできない。
マルタのレシピ動画
- マルタの天ぷら
マルタの生態域・分布
南日本・北日本
マルタの釣り方
投げ・ソルトウォータールアーフィッシング・バスフィッシング・トラウトルアーフィッシング・フライルアーフィッシング
マルタの釣り場
河口・淡水・川
マルタの動画
Instagramでのマルタの投稿
Twitterでのマルタの投稿
春を告げるマルタウグイ釣り、体験したい方はDMやリプライでご連絡下さい!初心者でもしっかりサポートさせていただきます。 pic.twitter.com/j9jOkLQ8wy
— 慶應義塾大学 釣魚会 (@chogyokai) March 23, 2016
毎年多摩川に春の訪れを告げてくれるマルタウグイ達。🌸今年のマルタ釣りは今日で終了です🌸幾多の苦難を乗り越え、海から産卵のために故郷へ帰ってきたところを邪魔して申し訳ありませんでした。
— 104×3 (@hotias104) April 3, 2019
でもまた、来年もどうぞよろしく🙏#多摩川 #マルタウグイ pic.twitter.com/1Wsg519i2b
2005年の春以来のマルタウグイ。釣り方忘れてた。クロスオーストリッチの10番。 pic.twitter.com/OdA2CMMxnH
— 堀内正徳 (@jiroasakawa) March 22, 2019