ナンヨウカイワリ
ナンヨウカイワリの特徴
南日本太平洋岸、琉球列島、小笠原諸島に分布。新潟県、山陰地方でも見られる。岩礁域や珊瑚礁域に生息している。磯釣り、船釣りで釣れるが肉食で貪欲にルアーによく反応する。単独で行動する個体もいるが、群れを成して行動する個体もいる。幼魚のうちは大型魚について群泳する習性があるので、群れで見られるのは幼魚であることが多い。沖縄では「ヒラガーラ」と呼ばれている。小魚や甲殻類を主に捕食する肉食性。市場で取引されることはほとんどないが、たまにみかけるナンヨウカイワリは比較的安価で取引されている。しかしアジの仲間であるので食味は良い。産卵期は秋から初冬にかけて。専門に狙うことは少ないが、釣りでは強い引きをするので釣り人を楽しませるターゲットとして人気がある。よく釣れるのは春から初冬にかけて。
ナンヨウカイワリは広い生息域をもつアジ科の外洋性海水魚である。インド洋から太平洋の熱帯域に広く分布し、分布域は西はインド洋西部のモザンビークやセーシェル、東はハワイやレビジャヒヘド諸島といった太平洋の東部、中央部にまで広がっている。大陸棚でみられるのは稀で、外洋の島のラグーンや岩礁、サンゴ礁でみられる。比較的大型の種で、最大で全長75cm、体重6.6kgに達した記録がある。細かい解剖学的特徴のほか、黄色の斑点などで他種から区別することができる。しばしば小さな群れをつくり、様々な小魚や甲殻類を捕食する。漁業における重要性は生息域の全域においてそれほど高くはないが、トロール漁や延縄漁、その他様々な方法による沿岸漁業で漁獲され、鮮魚や塩漬けとして販売される。 ナンヨウカイワリはスズキ目アジ科のヨロイアジ属(Carangoides)に分類される。胸部の腹鰭基部までの領域には鱗が無いが、その中でも腹鰭前方部にはしばしば鱗のある小さな領域が存在する。
ナンヨウカイワリの見た目の特徴・見分け方
体は平たく体高が高い。体色は全体的に銀色だが、背ビレ、腹ビレ、臀ビレ、尾ビレが青い。体側に中央が褐色の黄色斑が散らばる。成魚の背ビレ第1軟条は長く伸びる。尻ビレは二叉にわかれており、先端が細長く伸びている。見た目はカスミアジやシマアジに似るが、カスミアジのほうが全体的に青っぽく、ヒレの色合いが薄い。また、シマアジは背ビレと尻ビレの先端が長く伸びず、尾ビレの形にも差がある。サイズもカスミアジの方が大きい。吻(ふん)は丸く伸びており唇が厚い。鱗がほとんどないのも特徴の一つ。一般的な体長は20cm~30cmほどでさほど大きくならないが、大きいもので体長70cmを超えるもの確認されたという報告もある。
ナンヨウカイワリの食べ方・食味レビュー
刺身、塩焼き、ムニエル、フライとどう料理しても美味しい。新鮮なものは刺身で食べるのがお勧め。血合いが少なく適度な脂分もあり、旨味が強い身質である。アジの仲間であるのでなめろうにしても良い。また、熱を通しても硬く締まらないので塩焼きも絶品である。皮目のうま味と甘みを堪能することができる。沖縄の家庭料理として定番なのが、ヒラガーラ(ナンヨウカイワリ)の味噌汁である。味噌との相性もよく、濃厚な風味が特徴的な味わい。ナンヨウカイワリのカマやアラからはいい出汁がでるので煮付けにしても非常に美味しい。甘めに味付けするのがポイント。
ナンヨウカイワリのレシピ動画
- 超絶品!ナンヨウカイワリの西京焼き
ナンヨウカイワリの生態域・分布
南日本・北日本・日本海・東シナ海 ・琉球列島
ナンヨウカイワリの釣り方
釣り船・磯・ソルトウォータールアーフィッシング
ナンヨウカイワリの釣り場
沖合・岩礁
ナンヨウカイワリの動画
Instagramでのナンヨウカイワリの投稿
Twitterでのナンヨウカイワリの投稿
立て続けにナンヨウカイワリが出るって事は、青物の潮がやってきたに違いない。きっとそうだ、そうに決まってる。
— どぶろぐ (@doburogu) March 5, 2019
本日3/6は啓蟄。
いよいよ春シーズンの開幕です。#神津島 pic.twitter.com/9FZmYjs0XX
ナンヨウカイワリ60はある!!
— なかまはやき (@ki0528531) March 6, 2016
今日の晩御飯♥ pic.twitter.com/Ly22TNj0RE
今夜はナンヨウカイワリの塩焼き〜✨
— mosaけーこ❤️rouge de bleu💙千神静仙埼東一人旅できるかな🍀🐢 (@keikeiaimerlove) October 23, 2018
お刺身より焼いたほうが鯵っぽい味になりました😆 pic.twitter.com/D7lnjr8fGI