イラ
イラの特徴
本州中部以南の沿岸のやや深い岩礁域に棲む。海底にいる小動物を捕食する。船釣りのほかにも、磯釣りや投げ釣りをすると掛かることがある。イラ自体を目的とした漁や釣りはないため、漁獲量は多くない。掴もうとすると噛みついてくる。「いらいらする」ことが和名の由来といわれる。投げ釣りでの記録は全長54.0cm。イラの外見がアマダイに似ることから「イソアマダイ」と呼ばれることもある。安価で取引され産地では総菜魚となっている。性転換をおこなう魚で、産卵するまではすべて雌として生息する。産卵期は水温に影響されるが基本的には6月ころから夏にかけてである。
イラ (伊良、苛魚、Choerodon azurio) は、スズキ目ベラ亜目ベラ科に属する魚の一種。南日本(本州中部地方以南)、台湾、朝鮮半島、シナ海(東シナ海、南シナ海)に生息する。全長約40-45cm。背鰭12棘(11-14棘)7軟条、臀鰭3棘10軟条。体は楕円形でやや長く、側扁である。また、イラ属はベラ科魚類の中では体高が高い。額から上顎までの傾斜が急で、アマダイを寸詰まりにしたようである。老成魚の雄は前額部が隆起・肥大し、吻部の外郭は垂直に近くなる。両顎歯は門歯状には癒合せず、癒合し鋸歯縁のある隆起線をつくる。しかしブダイ科魚類のように歯板を形成することはない。前部に最低1対の大きな犬歯状の歯(後犬歯)がある。側線は一続きで、緩やかにカーブする。前鰓蓋骨の後縁は細かい鋸歯状となる。尾鰭後縁はやや丸い。沿岸のやや深い岩礁域やその周りの砂礫底に見られ、単独でいることが多い。日本近海での産卵期は夏。夜は岩陰や岩穴などに隠れて眠る。雌から雄への性転換を行う。体色は紅褐色から暗紅色で腹側は色が薄く、尾鰭は濃い。口唇は青色で、鰭の端は青い。背鰭と腹鰭、臀鰭は黄色。背鰭棘部の中央から胸鰭基部にかけ、不明瞭で幅広い黒褐色の斜走帯が走る。その帯の後ろを沿うように白色斜走帯(淡色域)がある。幼魚にはこの斜走帯はない。食用だが、肉は柔らかく、うまく捌けば上品な白身だが、評価は普通または不味と分かれる。また水っぽいという意見もある。他種と混獲される程度で漁獲量も少なく、あまり利用されない。 刺身、煮つけなどにされる。
イラの見た目の特徴・見分け方
体は平たく体高が高い。体色は橙~赤色で体側中央に傷のように見える幅広い暗色斜走帯がある。体側後方には青色の小斑が散らばる。成長したイラの雄は前頭部が張り出し、頭部の輪郭が四角くなっていく。また、牙にような歯を持つ魚で、歯と歯の間に隙間があることも特徴の一つ。外見はアマダイに似ているが、アマダイよりも鱗が大きい。体の後半部分にある鱗には鮮やかな青色のものが存在する。イラの雄と雌では体色の差が大きい。雄として成熟するにつれて額が前に張り出すようになるので額部分が出っ張り角張ったものは雄である。全長は45cm前後。
イラの食べ方・食味レビュー
血合いがなく、クセや臭みもない淡白な白身魚である。少し水っぽく、脂やうま味が少ないが食味は悪くない。鮮度のいい大型のものは刺身で食される。皮はひかずに焼き霜にしたほうが良い。昆布締めにするとうま味をプラスできるのでお勧め。加熱処理をすると身が程よく引き締まるので塩焼きにしても美味である。甘みが少ないため若干の物足りなさは感じるが、身もほぐれやすいので食感は良い。イラのアラはクセがまったくないのでいい出汁が出る。汁物や鍋物に向いている。味に個性が少ないので、いろいろな料理で楽しむ事ができる。また、すり身にしてかさ増ししても風味を損なわない。
イラのレシピ動画
- イラのお刺身
- イラの葛打ち鍋
イラの生態域・分布
南日本・日本海・瀬戸内海・東シナ海 ・琉球列島
イラの釣り方
釣り船・磯・投げ・ボート
イラの釣り場
沖合・内湾・岩礁
イラの動画
Instagramでのイラの投稿
Twitterでのイラの投稿
キタ🎵キタ🎵
— んだもしターンfishing (@fishing27784908) September 1, 2019
イラ!!( ; ロ)゚ ゚#釣りガール #釣り #鹿児島 pic.twitter.com/rwiQ2Layi0
初蹴り in Fukuoka
— K_We_Go (@kei_go_to_the) January 5, 2020
初釣り in Goto
性質がイライラしていることが由来の
“イラ“という名の魚が釣れる。
2020イライラせぬようというメッセージと受け取り、精進致します。#あけおめ pic.twitter.com/lrM7qeLatU